「何もできない」——最初はそう思っていました。でも6週間、やれることを全部やりました。その記録です。

妊娠が分かった夜、うれしさがいちばんでした。

「なんか最近、ずっと気持ち悪い」。そう言っていた妻の言葉が、つわりの始まりだったと気づいたのは後になってからです。

転職したばかりで、帰りは毎晩9〜10時。変わってあげることもできない。でも、何もしないのは嫌でした。

この記事は、食べつわりに苦しんだ妻を支えた約6週間を正直に書いたものです。

状況やったこと
1週目何が食べられるか分からない稲荷ずし大量製造・リンゴ・ゼリーを買いすぎて失敗
2〜4週目食べられるものが絞れてきた作り置きルーティン確立・トイレ掃除など環境整備
5〜6週目ルーティンに飽き・つわりも落ち着く帰り道に「今日何食べたい?」を聞いて買い物→料理
こんな方に読んでほしい記事です
  • 妻がつわりで苦しんでいて、何をすればいいか分からないパパ
  • 食べつわりへの具体的な対策を知りたい方
  • 「終わりが見えない」と感じているパパ・ママ

「出産まで続くのかな」——終わりが見えない不安と、救われた一言

妊娠が分かる前から、妻の体調が崩れることが増えていました。今思えばあれも妊娠初期症状だったのかもしれません。

一般的には妊娠5〜6週ごろから始まり、16週(妊娠4ヶ月)ごろに落ち着くケースが多いとされています。我が家では妊娠7〜14週ごろが一番きつい時期でした。ただし個人差が大きく、症状も人それぞれです。

「出産まで、この暮らしが続くのかな」とつらくなった夜も、正直ありました。

そのとき支えになったのが、私の母や職場の先輩ママなど、経験者からのアドバイスでした。

「そんなに長く続かないよ」

たったそれだけの言葉でしたが、終わりがあると知るだけで気持ちが楽になりました。

papaのsmileの表情

終わりが来るという言葉が救いになりました。

初めての経験で終わりが見えず、不安に思いますが、大丈夫です。終わりは来ます。これを読んでいる新米パパへ、当時の自分へ、まずこれを伝えたいです。

つわりの苦しさを「ひどい二日酔い」で想像した

つわりがどのくらいつらいのか、正直、男には分かりません。

自分なりに一生懸命想像し、人生で一番ひどかった二日酔いの状態がずっと続くと想像するようにしました。経験者が聞いたら「全然違う」と怒られるかもしれませんが(笑)、それでも妻のしんどさを少しでも分かろうとしました。

papaのseriousの表情

もしあんな二日酔いがずっと続くと考えたら、そんなの最悪だよ。なんてつらいんだって。

妻は食べつわりタイプでした。何かを口にしていると気持ち悪さが和らぐのですが、口に何か入れていないとつらくなる。しかし体重増加は妊婦にとって管理が必要です。「食べないとしんどい、でも食べすぎもよくない」という板挟みが続きました。

mamaのworriedの表情

気持ち悪いから何か食べたいんだけど、体重が増えすぎるのも怖くて……

さらに、嗅覚も異常なほど敏感になっていました。妻は電車での他の乗客の体臭がつらくなったと言っていました。普段なら全く気にならないはずのにおいが、強烈に感じられてしまうのです。

完璧に理解することはできなくても、「これはちゃんとつらい」と認識することが大事だと思います。「気のせいでは」「大げさでは」という気持ちを持たないこと。それだけで、サポートの質が変わってきます。

食べられるものを探した6週間——買い方の失敗と工夫

買いすぎ注意——「食べられるもの」は突然変わる

妻が「稲荷ずしなら食べられそう」と言いました。でも稲荷ずしは買い置きができません。そこで味付けした油揚げを冷凍しておき、すし酢とセットでいつでも作れる状態にしました。

ところが3日後には「もういらない」になっていました。ゼリーも同じでした。

papaのworriedの表情

さっきまで食べられてたのに、急に「もう無理」ってなるんだ……

つわり中は「食べられるもの」が突然変わります。 まとめ買いはリスクが高い。ついつい食べられるものをストックしておいてあげたくて、たくさん買っておきたくなりますが、無駄にしてしまうこともあるので、今必要な量を買うことをおすすめします。

カロリーを抑えながら口を動かすストック

体重管理が気になる時期に活躍したのがリンゴ味のガム・梅キャンディーです。カロリーを抑えながら口を動かしていられる。切らさないよう、常にストックしておきました。

においへのアロマ対策

電車での嗅覚問題には、ペパーミントのアロマをマスクに1滴垂らす方法が効果的でした。他のにおいをブロックする効果が期待でき、妻には合っていたようです。

毎晩10時から台所に立った——翌日分の作り置きルーティン

私が帰りを待ってからでは、妻の夕飯が遅くなりすぎてしまいます。そこで考えたのが、翌日分の夕飯を作り置きして冷蔵しておくルーティンです。

帰宅後は台所へ直行し、昨日自分が作ったご飯を食べながら翌日の妻の分を作る。完成したら冷蔵庫に入れて、お風呂に入って就寝。この繰り返しが6週間続きました。

つわり中の料理で意識したのは3つです。①食べられるものを優先、②体重を気にできるメニュー、③いつでも食べられるように作り置き。

参考に、私が実際に作っていたレシピを紹介します。普段あまり料理をしない方でも作りやすい、時短で簡単なものを選びました。

発酵白菜鍋(酸菜白肉鍋)

冬だったこともあり、鍋が中心でした。武島たけしさんのレシピで作る発酵白菜鍋は、鍋つゆ不要で旨味が深く体が温まります。スーパーで売っている白菜漬けを汁ごと使うだけで、押し寄せるような旨味が出るのが特徴です。豚バラ肉・きのこ・豆腐を入れて煮るだけと工程もシンプルで、キムチ漬けにアレンジしてバリエーションを変え、飽きないようにしました。

無水痩せ鶏むねカレー

体重管理が気になる時期に最適な一品です。リュウジさんのレシピを参考に大鍋いっぱいに作って冷凍しておくと、いつでも食べられます。材料は玉ねぎ・ナス・トマト・鶏むね肉・にんにく・生姜・塩・ウスターソース・ケチャップのみ。蓋をして1時間煮込み、最後にカレー粉を加えて鶏肉をほぐして完成です。

大根サラダ

大根を千切りし、マヨネーズ、ポン酢、鰹節で味付けするだけで簡単に作れます。さっぱりしているので、つわり中でも食べやすかったようです。葉っぱや皮も丁寧に洗って鍋など他の料理に使い、栄養を逃さないようにしました。

環境を整える——地味だけど、一番近いところにある愛情

トイレを清潔に

つわりでトイレに駆け込むことが多くありました。汚いトイレで苦しむのは気持ち的にもつらい。こまめにトイレ掃除をするようにしました。

特別なことではないですが、「せめて少しでも楽な環境を」という気持ちでやっていました。

においへの注意と失敗

つわり中、妻はにんにくのにおいがダメになっていました。別室だったこともあって気づかずに料理でにんにくを使ってしまい、そのにおいが部屋まで漂って妻がしんどい思いをしました。

にんにくに限らず、料理後に部屋に残るにおい全般が気になるようで、何度も換気していました。普段なら全く気にならないレベルのにおいが、つわり中は強烈に感じられてしまう。これを早めに知っておけば、もっと対処できたと思います。

「久しぶり!」 1ヶ月半ぶりに、妻が戻ってきた

妻がけろっとした日が来ました。

つわりがひどかった期間は、気持ち悪さから会話もほとんどありませんでした。毎日同じ空間にいるのに、なんとなくすれ違っているような感覚が続いていて、どうしようもないことは分かっているけど、悲しい気持ちが続いていました。

それが、ある日から日常が戻ってきたのです。

元気に話しかけてくる妻を見て、「久しぶり!」という気持ちになりました。 1ヶ月半ぶりに、いつもの妻に会えたような感覚でした。

papaのhappyの表情

あ、僕の奥さんってこんな人だったなって。おかえり、って思いました。笑

終わりは、必ず来ます。これだけは、自信を持って言えます。

まとめ——地味なことの積み重ねが、一番のサポート

つわりのサポートは、難しく考える必要はないと思います。普段の家事の延長線上で、自分のできることをとにかくやってみましょう。

  • 食べられるものを小分けで買う(まとめ買いしない)
  • 翌日のご飯を作り置きしておく
  • においに気をつける(調理後は換気も)
  • トイレをきれいにする
  • 「終わりは来る」と信じる
  • 二人目のために、食べられたもの・期間・工夫を記録しておく

地味で、正解かどうかも分からない。でも「何かしてあげたい」という気持ちで動き続けることが、一番のサポートだったと思っています。

はじめてfirepapaをご覧になった方は、このブログを始めた理由もぜひ読んでみてください。

mamaのhappyの表情

ご飯、毎日ありがとう。本当に助かってたよ。

papaのsmileの表情

そう言ってくれると、頑張ってよかったって思えるよ。

つわりのサポートでやってみること: つらさを想像して、自分だったらどうしてほしいかを考えてみましょう。正解は1つじゃない。それを1つでも実践してみることが、きっと奥さんのつわりを乗り越える力になります。


同じ妊娠期の話として、妊婦のRSウイルスワクチンをパパが調べた記録も書いています。


※つわりの期間・症状には個人差があります。本記事は個人の体験談であり、医療的なアドバイスではありません。体調に不安がある場合は産婦人科にご相談ください。