一度喜んだだけに、落差が大きかった。でも、その日の帰り道で考えたことが、妻への言葉になりました。
26週ごろ、それまでずっと逆子だった赤ちゃんがようやく頭位になりました。 妻と二人で「やっと!」と喜んだのを覚えています。
ところが32週の健診で、また逆子に戻っていると告げられました。
- 32週前後で逆子と診断されて不安なパパ・ママ
- 妻になんと声をかければいいか悩んでいるパパ
- 逆子体操をどうサポートするか知りたいパパ
命の重みを感じた日に、LINEで知った
32週の健診に、立ち会えませんでした。
その日は友人の奥さんのお葬式でした。突然のことで、皆が悲しんでいた。命のこと、妻のこと、家族のことを、いつもより深く考えた日でした。
式が終わって、スマホを見ると妻からLINEが届いていました。
「また逆子に戻ってた」
正直、かなりショックでした。 命の重みをひしひしと感じた後だったから、その落差がより大きく感じられたのかもしれません。
でもそれ以上に頭の中を占めていたのは、妻への言葉でした。なんと言ってあげるか、一生懸命考えました。
帝王切開の話が出た——正直に言うと
妻の話では、その健診で先生から帝王切開の可能性についても話があったそうです。
逆子のまま出産の日を迎えると、帝王切開になるケースがある。次の健診でまた確認しましょう、ということでした。
帝王切開という言葉を聞いて、正直怖かった。妻はもっと怖いはずだと思いました。
「もし代わってあげられるなら」と思ったとき、血が苦手な自分が本当に代わってあげられるかどうか、すぐには答えが出なくて、情けない気持ちになりました。
妻ばかりに負担が集まってしまうことがつらかった。だから、せめて気持ちが少しでも軽くなるような言葉をかけよう、一緒に行動しようと心に決めました。
「治す」ではなく「赤ちゃんに任せよう」——妻への言葉
逆子になると、ママは無意識に「自分のせいかも」と感じてしまうことがあるそうです。 でも逆子は、ママが頑張ればどうにかなるものではありません。赤ちゃんが自分で動くかどうかの話です。
だから「頑張ろう」ではなく、こう伝えました。
どんな産み方になっても、今は安全に産んであげられる。逆子体操はやってみるけど、もしかしたら赤ちゃんは今の向きの方が楽なのかもしれない。帝王切開になったとしても、赤ちゃんが一番楽な形がいい。だったら赤ちゃんに任せてあげよう。
うん、そうだね。赤ちゃんに任せよう。
「治す」のではなく、赤ちゃんが動きやすいようにサポートしてあげるという気持ちで逆子体操をやろうと、二人で決めました。
病院からもらった紙——「胸膝位」の正確なやり方
先生から逆子体操の指示書をもらいました。 正式には胸膝位(きょうしつい)と呼ばれる姿勢です。
| 内容 | |
|---|---|
| タイミング | 朝起きる前・夜寝る前(1日2回) |
| 準備 | まず5分間、仰向けで静かに寝る |
| 体操 | お尻を高く上げた胸膝位を5〜10分間キープ |
| 寝るとき | 右側を下にして横向きで寝る |
| 注意 | 寝る間は腹帯を外す(朝起きたら巻く) |
柔らかいマットレスでは効果が出にくいとのことで、普通の敷き布団の上で行いました。 毎晩続けると1〜2週間で自然に赤ちゃんが回転して頭位になることが多いと書かれていました。
お腹が大きい状態でやるのはしんどい
産休中の妻は朝は一人でやってもらい、夜は僕もそばでサポートしました。
妊娠後期のあの姿勢は、お腹が大きい状態でやるのでかなりしんどそうでした。足元に枕を置いて体への負担を少しでも減らす工夫をしながら、毎晩続けました。
パパが考えた「プランク作戦」
そこで僕が思いついたのが、「横でプランクをやる」ことでした。
妻が逆子体操をしている5分間、隣でプランクをすることにしました。
逆子体操の間、隣でプランクやってもいい?
いいじゃない!一緒に頑張ろう。
理由は二つあります。
一つは体づくりのため。 生まれてからは抱っこが続くので、腰や背中を痛めやすい自分が産前に鍛えておきたかった。
もう一つは、一緒にきつい思いをしたかったから。 「頑張れ」と声をかけるより、隣で一緒に汗をかく方が、何か伝わるものがある気がしました。
口だけの応援より、行動で示したかった。
このプランク習慣がその後どうなったかは、別の記事に書きました。
33週、頭位に戻っていた
逆子体操を始めてから約1週間後、33週の健診で赤ちゃんが頭位に戻っていました。
体操の効果なのか、赤ちゃんが自分で動いたのかは正直わかりません。でも、やれることをやって、あとは赤ちゃんに任せた結果だと思っています。
帰り道、妻と話しました。
へその緒が絡んで戻れないとかじゃなくてよかった。
赤ちゃんがぐるぐる回って遊んでたのかもしれないね。
元気でうれしいね。でも出産前にはしっかり準備してて偉いね。
今度の喜び方は、少し落ち着いた喜び方でした(笑)。
パパにできること、まとめ
逆子に限らず、妊娠中のトラブルはママの体に負担が集中します。パパが代わることはできません。
でも、できることはあります。
- 「治す」より「サポート」の気持ちで声をかける(「頑張ろう」ではなく「赤ちゃんに任せよう」)
- 解決策より先に、気持ちに寄り添う(ママのせいじゃないと伝える)
- しんどさを少しでも減らす工夫をする(枕・位置調整・そばに居る)
- 口だけじゃなく、一緒にきつい思いをする(プランクでも何でもいい)
「赤ちゃんに任せよう」という気持ちになれると、ママの気持ちもだいぶ楽になると思います。
逆子で不安なパパ・ママに、少しでも参考になれば嬉しいです。
妊娠中のほかの体験記も書いています。
※逆子(骨盤位)の矯正体操の効果には個人差があります。本記事は個人の体験談であり、医療的なアドバイスではありません。体調に不安がある場合は産婦人科の先生にご相談ください。