「あと1年早く知っていれば」——インデックス投資を始めて、唯一そう思っていることがあります。

こんな方に読んでほしい記事です
  • 年の途中でNISA口座を開設した・しようとしている方
  • 「一括投資」と「積立投資」のどちらがいいのか迷っている方
  • 現金比率が高いまま、なかなか投資に踏み出せずにいる方

NISA口座は12月、積立は2月から始まった

NISA口座を開設したのは2025年12月です。12月12日にマネーブリッジ(楽天証券と楽天銀行の連携サービス)の連携を済ませ、12月18日に楽天カードでの積立設定をしました。

ここまでは順調に見えます。ですが実際には、この時点でもう1つのタイムリミットに間に合っていませんでした。

papaのconfusedの表情

クレジットカード決済のつみたて投資枠は、毎月12日締めで翌々月から開始します。12月18日に設定したので、1月分には間に合わなかったんです。

結果として、実際に積立が始まったのは2026年1月ではなく2月。制度そのものは12月に整えたのに、お金が実際に動き出すまでにさらに2ヶ月かかりました。

当時の積立額は月5万円、10万円といった水準を考えていました。年間投資枠を使い切るという発想自体、正直まだありませんでした。

NISAの「使い切り設定」も、知らなければ意味がない

年の途中からNISAを始めると、その年の非課税枠を使い切れずに終わることがあります。これに対して、楽天証券には「NISAつみたて投資枠使い切り設定」という機能があります。

つみたて投資枠は通常、月10万円が上限(年間120万円÷12)です。ただしこの設定を使えば、月々の上限を超えて、残りの枠を年1回・最大120万円までまとめて注文できます。

ただし、この機能には強い制約がありました。発注は例年12月18日、申込の締切は例年12月17日ごろです。

papaのseriousの表情

僕がクレカ設定をしたのがちょうど12月18日。使い切り設定という機能自体を、その時点ではまだ知りませんでした。知らなければ、締切に間に合うも何もないんですよね。

成長投資枠240万円についても同様です。こちらはそもそも一括購入(スポット購入)が制度上可能で、年内であればいつでも証券口座からの入金でまとめて買い付けられます。ただ、「一括投資」という選択肢自体が当時の自分の頭になく、行使しないまま年を越しました。

失うのは「時間」ではなく「非課税枠そのもの」だった

ここが今回、一番後悔しているポイントです。

NISAの年間投資枠は暦年ベースで、口座開設が年の途中でも月割りにはなりません。12月に口座を開いても、その年の360万円という枠は満額分与えられていたことになります。

そして、その年に使わなかった枠は翌年に繰り越せません。金融庁のFAQでも明記されている通り、非課税投資枠は「その年に使わなければ消える」枠です。

papaのworriedの表情

「1ヶ月出遅れた」くらいに思っていたんですが、正確には違いました。2025年分の非課税枠、最大360万円分を、丸ごと使わないまま消してしまったということなんです。

もちろん、NISAには生涯投資枠1,800万円という上限があります。2026年以降も年360万円ずつ枠は与えられるので、「一生使えるはずだった枠」自体が減ったわけではありません。減ったのは、その360万円が非課税で運用され始めるタイミングです。1年分、後ろにずれました。

実際にいくら分の機会損失だったのか、計算してみた

会計職として、ここは感覚ではなく数字で見ておきたいところです。

オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)の基準価額をもとに試算すると、2025年12月30日は33,365円、2026年8月5日時点では38,095円でした。この間の騰落率は約14.2%です。

もし2025年12月末に360万円を一括投資できていたとしたら、今ごろの評価額はこうなっていた計算になります。

投資額実際の値動きで試算した現在評価額差額
成長投資枠 240万円約274.0万円+約34.0万円
つみたて投資枠 120万円約137.0万円+約17.0万円
合計 360万円約411.0万円+約51.0万円

この約51万円は、あくまで「今すぐ現金化した場合の含み益」の話であり、確定した利益ではありません。値動き次第で増えることも減ることもあります。ここで言いたいのは「絶対に得だった」ということではなく、「非課税枠の取りこぼし」と「値上がり益を逃したかもしれない機会損失」は、本来別の話だということです。

先ほど触れた生涯投資枠1,800万円について、視点を変えて見ておきます。年間投資枠の上限は360万円なので、収入や資産額がどれだけあっても、制度上、最短5年(1,800万円÷360万円)かけなければ生涯投資枠を満額にすることはできません。2025年分の360万円を使わなかったことで、この「最短5年」のラインは「最短6年」に後ろ倒しになりました。

papaのthinkingの表情

金額の大小より、「知らなかったことの代償は、後になるほど大きくなる」という事実の方が、自分にとっては重い学びでした。

今、現金比率65%とどう向き合っているか

この経験を踏まえて、2026年は毎月30万円をオルカンに積み立てるペースに変えました。ちょうど年間枠360万円を使い切るペースです。

それでも8ヶ月経った今の現金比率は65%。積立を続けているのに、なかなか下がっていきません。

papaのexplainの表情

一括投資の方が理論上は有利、という話は今なら理解できます。ただ、当時のリスク許容度を考えると、あの時点で一括投資という判断はできなかっただろうとも思うんです。

だからこそ今、改めて一括投資を検討し始めています。生活防衛資金を確保した上で、待機資金をどう動かすか。ここは今後の記事で、実際に動いた結果とあわせて報告する予定です。

実は2026年も、1月分のクレカ積立(つみたて投資枠)だけは同じ理由でつまずいています。毎月12日締め・翌々月開始というルール自体は去年から変わっておらず、12月中に手続きを済ませていても1月分には間に合いませんでした。

違うのは、気づいた時点ですぐに動けたことです。1月分の枠を無駄にしないため、成長投資枠で1月中にスポット購入をして穴を埋めました。2月からは通常通りクレカ積立(つみたて投資枠)が稼働しています。

それとは別に、つみたて投資枠側に残った1月分の未使用枠も、2026年分の「使い切り設定」をすでに申し込んであり、2026年12月18日に発動する見込みです。成長投資枠での即応(1月)と使い切り設定(12月)の2段構えで、2026年分の非課税枠360万円は年内に使い切れる計算になっています。

papaのrelievedの表情

2025年は、知らなかったから何もできませんでした。2026年は、知っていたから気づいた瞬間にすぐ動けました。同じ穴でも、対応のスピードがまったく違います。

「知らない」の代償は1年分の非課税枠、「知っている」の代償は1ヶ月分の積立タイミングだけ。この差は、僕が急に賢くなったからではなく、制度を知っているかどうかだけで生まれています。

まとめ

項目内容
失敗の内容NISA口座を2025年12月に開設したが、制度理解不足で年内に一括投資せず、2025年分の非課税枠(最大360万円)を使わないまま消してしまった
実データでの機会損失(約8ヶ月)約51.0万円(含み益ベース、確定利益ではない)
NISA生涯投資枠を満額にする最短ペース5年→6年に後ろ倒し
2026年分の状況同じ理由で1月分のつみたて投資枠が抜けたが、成長投資枠のスポット購入(1月)と使い切り設定(12月)の2段構えで年内に使い切る見込み
今の対応月30万円の積立を継続しつつ、待機資金の一括投資を検討中

非課税枠は、使わなければ静かに消えていきます。年の途中でNISA口座を開く方は、まず「今年あと何ヶ月残っているか」と「一括投資という選択肢があること」の2つだけ、口座開設と同時に確認してみてください。


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参考資料

※投資は元本割れのリスクがあります。投資判断はご自身でお願いします。過去の実績・試算は将来の成果を保証するものではありません。