「50万円もらえるなら、そんなにかからないだろう」——そう思っていました。

こんな方に読んでほしい記事です
  • 出産育児一時金(50万円)だけで足りるのか不安な妊婦・パートナー
  • 妊婦健診・分娩費用の実額を、他人の家計で確認しておきたい方
  • 出産に向けて、いくら現金を用意すべきか具体的に知りたい方

「助成金がいっぱい出るイメージ」で安心していた

妻の妊娠が分かったとき、正直こう思っていました。

「出産育児一時金で50万円もらえるし、健診にも助成が出るなら、そんなにお金はかからないだろう」

実際、妊婦健診には自治体の助成があります。でも、蓋を開けてみると、助成の範囲外の出費が思った以上にありました。

papaのsurprisedの表情

助成金がいっぱい出るイメージだったので、正直高かったです。

娘が生まれるまでの記録を、実際の金額とともに残しておきます。先に結論から言うと、妊婦健診と出産・入院を合わせた自己負担トータルは319,570円でした。

妊婦健診19回、自己負担は178,520円でした

妊婦健診は約10ヶ月間で19回通いました。毎回の自己負担は数百円〜数千円ですが、積み重なるとそれなりの金額になります。

項目合計助成金額自己負担
妊婦健診19回分(基本部分のみ)131,520円98,000円33,520円
NIPT・4Dエコー(自費オプション)145,000円0円145,000円
合計276,520円98,000円178,520円

大きな出費だったのは、NIPT(新型出生前診断)関連の検査です。ある程度年齢を重ねてからの妊娠だったこともあり、「念のため受けて安心したかった」という理由で、自費でNIPT外来・検査を受けました(NIPT検査120,000円+妊婦血液検査20,000円)。これに4Dエコー付きの超音波検査(5,000円)を加えると、自費オプションだけで145,000円になります(120,000円+20,000円+5,000円=145,000円)。

もしオプションを選ばなければ、妊婦健診の自己負担は33,520円程度で済んでいた計算になります。NIPTを受けるかどうかで悩んでいる方も多いと思うので、この判断についてはあらためて別の記事で詳しくお話しします。

19回の中には、予定外の受診も含まれています。妊娠後期に逆子と診断され、経過を見るための超音波検査(自己負担1,840円)を受けました。逆子はよくあることとはいえ、通院回数が増えると出費も増えます。

また、出産予定日が近づいた頃に「これは陣痛かもしれない」と思って受診したこともありました(自己負担420円)。結果的にこの日はまだ本番ではなかったのですが、こうした「念のため」の受診が何度か発生するのも、実際に経験してみて分かったことです(この2件はいずれも上記の自己負担33,520円に含まれています)。

mamaのworriedの表情

健診のたびに「今日はいくらだろう」ってちょっとドキドキしてたよね。

出産・入院費用は641,050円。ここが一番の山場でした

分娩・入院にかかった費用がこちらです。

項目金額
入院料112,500円
分娩料280,000円
新生児保育料70,000円
検査・薬剤料35,150円
処置・手当料46,100円
産科医療補償※12,000円
その他42,400円
新生児検査38,500円
文書4,400円
合計641,050円

※産科医療補償制度の掛け金です。出産時に赤ちゃんが重度の脳性麻痺になった場合の補償のための費用で、多くの分娩機関で加入が必須になっています。

ここから、出産育児一時金(直接支払制度)で500,000円が充当され、請求額は141,050円になりました(641,050円-500,000円=141,050円)。

直接支払制度を使うと、一時金が病院に直接支払われるので、窓口では差額分だけを精算する形になります。僕たちはこの仕組みを利用しました。

なお、退院時の窓口では請求額141,050円のうち91,050円のみを支払いました(141,050円-50,000円=91,050円)。妊娠8ヶ月頃に50,000円を前払いしていたためです。産院によって前払いの有無や運用は異なるので、気になる方は事前に確認しておくとよいと思います。

出産当日の詳しい様子は、子宮口7cmから30分で誕生にまとめています。

papaのexplainの表情

最初は「なんで金額が違うんだろう」と一瞬戸惑いましたが、8ヶ月の頃に払った5万円が反映されていただけでした。

自己負担トータルは319,570円でした

妊婦健診と出産・入院を合わせた自己負担額をまとめると、こうなります。

項目自己負担額
妊婦健診19回分178,520円
出産・入院費用(一時金差引後)141,050円
合計319,570円

「50万円もらえるから安心」と思っていた自分からすると、想定より高い金額でした。

NIPT・4Dエコーのようなオプションを選ぶかどうかで、総額は次のように変わります。

総額自己負担
実際(オプションあり)917,570円(約92万円)319,570円(約32万円)
オプションなしの場合772,570円(約77万円)174,570円(約17万円)
差額145,000円145,000円

※総額=276,520円(健診)+641,050円(出産・入院)。オプションなしの自己負担=319,570円-145,000円=174,570円。

「基本的な健診・出産だけなら思ったよりかからないが、自費オプションを選ぶかどうかで15万円ほど変わる」というのが実感です。

気づき:「特別費」は生活防衛資金とは別枠で考える

この経験から、家計の考え方そのものを見直すきっかけになりました。

もともと僕は、生活防衛資金の1年分(200万円)を「半年は当面の生活費、残り半年は特別費への備え」という考え方で設計していました。ただ、今回の出産費用319,570円を実際に見て、この「特別費枠」の重みを改めて実感しました。教育費のような将来の大きな支出も含めて、生活防衛資金とは別に「特別費」の存在をもっと具体的に見積もっておく必要があると気づきました。

出産費用はこの319,570円で一区切りですが、育児が始まればベビー用品の買い足しや通院など、また別の「特別費」が発生します。生活防衛資金とは別に、数十万円単位のバッファを意識しておくと、次の想定外にも慌てずに済むと思います。

papaのthinkingの表情

現金比率を下げていく方針は変えていませんが、こういう特別費の存在を考えずに投資に回しすぎるのは危ういと感じました。ライフプランを立てるときは、生活防衛資金だけでなく、こうした「まとまった支出が発生するタイミング」も織り込んでおく必要があると気づかされました。

まとめ

項目金額
妊婦健診19回分の自己負担178,520円
出産・入院費用の自己負担(一時金差引後)141,050円
自己負担トータル319,570円

出産育児一時金の50万円だけでは、足りないケースがあります。とはいえ、費用体系は産院ごとに違い、NIPTや4Dエコーのようなオプションを選ぶかどうかでも変わるので、事前に「自分の場合はいくらか」を正確に知るのは正直難しいです。蓋を開けてみるまで分からない部分がある——だからこそ、この記事の実額の記録が、皆さんの目安の1つになればと思っています。

もう一つ、金額とは別に「知っておいてよかった」ことがあります。前払いの金額やタイミング、退院時に必要な書類などは、産院から出産前に一度説明を受けます。ただ、出産準備で忙しい時期に聞く話なので、正直かなり忘れます。

今日からできることは1つだけです。産院から説明を受けたその日のうちに、前払いの金額・支払い方法と、退院時に必要な保険証・書類をメモしておくこと。 冷蔵庫やスマホのメモアプリのトップなど、目につく場所に置いておけば、直前になって慌てずに済むと思います。

医療費控除については、また別の記事でまとめる予定です。NIPTを受けるかどうか悩んでいる方に向けた記事も、近いうちに書こうと思っています。


出産当日の記録は子宮口7cmから30分で誕生に、事前に知っておきたい陣痛の知識は陣痛3ステージでわかる出産の流れにまとめています。


※本記事は個人の体験談であり、医療的なアドバイスではありません。体調に不安がある場合は産婦人科にご相談ください。 ※出産育児一時金・直接支払制度の詳細は、加入の健康保険組合または協会けんぽの公式サイトでご確認ください。 ※妊婦健診の助成額は自治体により異なります。お住まいの自治体の案内をご確認ください。

※投資は元本割れのリスクがあります。投資判断はご自身でお願いします。

参考資料